愛のない世界なんてない

｢なんです、華芽さん京都に行くんですか?｣
雛が言った。
｢行くよ｣
そう言うと雛は思い切り後ろを向いた。
｢@*\$#%!?お土産買ってきてください!｣
相当ビックリしてるっぽい。
｢分かったわよ｣
｢やったぁぁぁ!あと海斗と空の分もお願いです｣
｢はいはい｣
そう言った。
いくらなんでも土産は万引きしちゃ悪いな…。
｢はい、お茶です｣
コトッと、美味しそうな香ばしい紅茶を机に置く。
｢砂糖かき混ぜた?｣
｢当たり前ですよ｣
雛に変な目で見られる。
その紅茶をしばらく見た後少し飲んだ。
それから世間話。
｢買い物した時ぃ、空がバーゲンセールで戦ってくれたんですよ～。見事にほぼ空が取ってくれたの～｣
｢二歳児やるわねぇ｣
肘を机に置きながら言う。
｢海斗が指輪くれたんですよっ｣
｢浮気したのに?｣
ズバッと言う。
｢はい…。浮気したのは誤解らしくて…その代わりに指輪くれたんですよ｣
｢あんたの話よく分からない｣
｢そんな事ないですよ～｣
雛はブーブーする。
｢てかさー海斗君の職業はなんなの?｣
｢会社員ですよ～｣
雛が少し海斗にラブコールをしてそうな感じ。