愛のない世界なんてない
「でー、なんで華芽さんは京都に行くんですか?」
私は少し動揺した。
「ん、んっとねー、友達と行くことになったのよ~」
私は嘘をついた。
だんだん嘘を重ねていく。
「いいなぁ…」
「おほほほほ」
わざとらしく笑う。
それから世間話は何時間も続いた。
何回も何回も同じ話をする雛。
ちょっと飽きながらも聞いていて何時間もかかった世間話は夜の六時を越えた。




「やだ、もう帰らなきゃ」
「そうなんですかぁ?じゃあまた今度世間話でも」
「うん」
それで世間話を終了させて雛の家をバイバイした。
一人で夜道を歩く。
それで途中、おでん屋を見掛ける。
すると宮迫を見つけた。
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