愛のない世界なんてない
「マンション?一軒家?」
「一軒家」
「一人暮らし?」
「一人暮らし」
「ペットいるの?」
「いない」
「ペットどんなの欲しい?」
「長生きするペット」
「大型犬?小型犬?」
こいつ質問多いな…
しつこいし、なんかうざい。
「…小型犬」
私はイライラして少し怒り気味で言った。
「なんで怒ってるんだよ?」
「質問多すぎなんだよ!」
私は圭の事は絶対好きにならない!と今思った。きっとこいつ何人かの女に振られてんじゃ?まあそれは私が圭を嫌ってるから思ってるだけだけど超うざそう。
「質問多いかな~」
圭は少し立ち止まった。
「…」
私は待てずにそのまま進んだ。
「あ、待ってよ、華ちゃん」
圭は走りながら私の事を"華ちゃん"と言った。吐き気が少し盛り上がった。
「"華ちゃん"って言い方やめてよ!気持ちわるい!」
私は圭の頭を二、三回ぶった。
「店ん時とは全然キャラ違うなあ。もしや二重人格?」
「うるさ――――――――――――――い!!!!」