クラージュ
第一章
ある雨の日、俺は小さな一人の女を
見つけた。
顔は見えないがしゃがみこみ
雨にうたれていたが
はっきりと見えた...
涙。
何故かほとっけなくて
俺はその女に声をかけたんだっけ?
"なぁ?
何しとん?
そんなトコおったら
風邪引くで?"
って。
チラッと俺を見た女は
震えながら微かに言った
"た、す、け、て.."
って。
それがお前との出会いだった。