恋愛依存症
食事を済ませ席を立つと、

目の前に定期入れが落ちていた。

紀子が拾うと

「ごめんなさい、それ私のです」

50代位の女性が足早にこちらへ来た。

「ありがとう、助かったわ」

「あ、いいえ、よかっです」

紀子はニッコリ笑い、店を出た。


《いいことしたな♪》



「ちょっと待って!」

さっきの女性が

追いかけてきた。

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