恋愛依存症
男がいるから満たされるという事はないが

チヤホヤされる事で

自分の存在を確かめて安心できた。




でも、

心の奥の寂しさには気付いてはいても心の声を紀子は聞く事はしなかった。

いつからか、

男と会うと、

自分が削られていく気がしていた。







それを又埋める為に、

デートの後は誰と会っても必ず一人でこのバー[sara]に来て

男に向けていた嘘の混じった自分の心を洗い流すように

ドライマティーニを胃に流し流し込むのが習慣になっていた。

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