恋愛依存症
結婚生活は思っていた以上に幸せだった。


いつも満たされなかった紀子には

絶対なる味方ができた安心感があった。

紀子の趣味も封印され、

亨一人を愛せている自分が嬉しかった。



結婚前は男として見ていなかったからか、

結婚してからの方が亨の事を好きになった。


亨は結婚してからも変わらず、

とても優しくて、

紀子はどんどん惹かれていった。



いつも外で遊び歩いていた紀子が、

毎日が穏やかで、普通に何も起こらず暮らせる事に幸せを感じていた。

そんな紀子を亨以外の周囲の誰もが驚いていた。

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