王子様の下僕
桜咲く中学の卒業式の日
俺は屋上に来ていた
よくサボって昼寝をしていた
懐かしい場所
これでもうさよならか
思いに浸っていると
泣きながら叫んでいる変な女がいた
「私高校生デビューして
痩せて可愛くなって
モテモテな女の子になるーーー!!!」
「へぇー痩せるねぇ
君って威勢が良すぎない?」
KYなコイツに意地悪言ってやろう
今日で逢うこともなくなるだろうしな
「…っていうか高校生になったら
なんて考えてるから
デブのまんまなんじゃないの」
「王子ってそんなキャラだったっけ??」
ソイツの顔を見た俺は固まった