王子様の下僕
同じ高校に合格したブタ子じゃないか
「…チッ」
舌打ちしてやると
ブタ子は"夢"と勘違いしたのか
ほっぺをつねっていた
「イッターイ…ってことは現実?!
王子が舌打ちするの??」
驚かれるようなものでもないけど
面倒なことになったな
いや、まてよ…これは使えるかもしれない
「あぁーもうバレたか
キャー王子!!とか言うやつだろう?
ニコニコしとけば面倒なことに
捲き込まれないし
まぁ女子はうるさいけど…」
ブタ子がだんだん顔をひきつらせている
楽しくなってきた
「それより痩せたいんだろう」
「うん!!」
俺は満面の笑みを浮かべて
天然そうなブタ子に言い放った