王子様の下僕
「やっぱり、大丈夫じゃないんじゃ」
心配しながら言う愛美は
この前よりずっと大人びていて…
いつの間にか離れて
何処かへ行ってしまうのではないか
切なさと不安が入り交じった
そんな表情の俺を見て
お袋がまた笑いながら
「大丈夫よ、それより早く始めましょう」
そう言って愛美を
メイクルームへ連れて行った
よかったぁ~、お袋ありがとう
動揺している俺に
お袋が助け船を出してくれた
けれど、また愛美のことが
気になり出していた