王子様の下僕
家に帰ってすぐに電話がきた
「明日から毎日、朝の6時に俺の家にこい」
「6時って早過ぎ、春休みだし」
「何かいったか?」
「いえ…ただ王子の家を知らないんですが」
「心配しなくても今日真横に移り住んだから」
「えっ…??」
「だから真横だよ、新しいほうの家」
「だってそこは一歳の赤ちゃんがいる家だよ」
「言わなかったけ?買い取ったの」
ちょうどその時
"ピンポーン"家のチャイムが鳴って
「誰か来たからまたね」
「必ず6時に来いよ」
「はい」
一言だけいって電話を切った