王子様の下僕
「はぁい、私が出るわ」
ママが玄関を開けると…
そこにはさっきまで電話を
していた張本人がいつもの
王子スマイルで立っていた
「こんにちは、大塚さん
今日引っ越して来た駿河賢人と申します。
これから宜しくお願いします。」
「っっっっっ!!!!!!!!!!」
私は目を見開いて絶句した
「愛美どうしたの?」
「ママ、お隣の赤ちゃんは?」
「旦那さんの転勤で昨日引っ越されたのよ」
私は話を逸らそうと
必死に努力したんだけど
その努力もむなしく消えていった