王子様の下僕





「本当にごめんな

ただでさえ親がいなくて不安なのに
更に不安を煽るようなことをして」

私の頭をやさしく撫でながら
王子はこんなことを言っていた

いい夢だなぁ

「そんなことないよ」

私が言ってあげると

「起きていたのか!?」

驚きながら顔を赤くしていく王子

………???

「夢で起きていたなんて変なの」

私が言うと王子が
"プニュ"っとほっぺをつねてきた

「イタイ、もう何よ
…ってあれ??起きてる」

そういいながら顔をあげると
耳まで赤くしていく王子がいた





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