王子様の下僕





俺のことに興味津々なのか
いろいろと母親からの質問攻め

面倒くさいと思ったが

もしかしたら何か使えるかもしれない

考え込んでいると
いいアイデアが見つかった

「はい…親は転勤で
高校からはここら辺が近いので」

「そうなの、大変ね。
何かお手伝いさせて貰えないかしら」

「愛美さんとは中学のときの
クラスメイトで何かと話やすいので

彼女にお願いしても良いでしょうか?」

"ママ、騙されないで"

ブタ子が目で訴えかけているにも関わらず
それに気づかない母親は悠長にこう言った





< 65 / 174 >

この作品をシェア

pagetop