王子様の下僕





いつの間にか回想に浸ってしまい

気づくとブタ子の両親と
別れをするときになってしまっていた

ブタ子の父親はよほど心配なのか
俺に何か言おうとしたが俺はさえぎった

「愛美はドジで「大丈夫ですよ、
心配なさらず僕に任せてください
愛美さんをフォローしますから」」

ブタ子の父親は泣きそうになりながら
俺を見つめていた

そのうちタクシーがきて
タクシーに乗ったブタ子の両親に

"安心してください"と微笑みかけると

ブタ子の母親は"わかったわ"
と言わんばかりににっこりして

そのままタクシーは行ってしまった





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