王子様の下僕
「起きていたのか!?」
驚きながら顔が熱を帯びる俺
見られていたなんて恥ずかしい
「夢で起きていたなんて変なの」
寝ぼけたブタ子が言った
せっかく素直になって言ったのに
俺の好意を無にした言い方に
思わずイラッとして
ブタ子のほっぺを
"プニュ"っとつねった
「イタイ、もう何よ
…ってあれ??起きてる」
ブタ子にそう言われて
俺は"しまった"とばかりに
恥ずかしさで耳まで熱を帯びた
「なんかね、夢の中で
王子が私の頭をやさしく撫でてくれたの」
いきなりブタ子が言い出した
"ドキッ"と効果音が聞こえてきそうなほど
俺は手が震えて動揺してしまった