ア タ シ * ア ン タ
アタシ,アンタ
…日常…
まだ桜の花びらの舞う4月−…
教室の窓の外からは
青空の下、満開をむかえ
花びらが はかなげに
散ってゆく
それは桜吹雪となって
アタシ達に春を伝える−…
「綾〜一緒に帰ろ-ぜ!」
教室の向こうから
馬鹿そうな男子が話しかけてくる
「嫌。」
鞄の荷物を整理しながら
下を向いたまま
かるく流す。
「メシおごるからさー」
「別にお腹すいてないし。
つか,アンタ金持ってないでしょ」
「あー…バレた?(笑)」
ヘラヘラしながらアタシに笑いかける
コイツは純平