Brute ―あいのうた、きみのうた―
香波も俺も、何をするにも恥ずかしさが勝ってしまいがちだった。
デートなんかしてみても、お互い『受験』という言い訳もあり、遅くまで一緒にはいられなかった。
それでも一緒にいられることが、何よりも楽しく、幸せだった。
そんな俺達が初めてセックスをしたのは、それまで言い訳のように使っていた『受験』が終わってからだった。
俺は無事、第二志望という、微妙だが妥協出来る大学に合格していた。
後は香波の第一志望の合格発表を待つばかりだった。
2月28日。付き合いはじめて、約10ヶ月。
その日は朝から香波と会っていた。
合格発表の時間になると、二人で落ち着いたカフェに入った。
カフェラテを手に席に着くと、香波は携帯で合否を確認した。
香波は嬉しそうに顔を赤らめて、少し下がった目尻にうっすらと涙をにじませた。
デートなんかしてみても、お互い『受験』という言い訳もあり、遅くまで一緒にはいられなかった。
それでも一緒にいられることが、何よりも楽しく、幸せだった。
そんな俺達が初めてセックスをしたのは、それまで言い訳のように使っていた『受験』が終わってからだった。
俺は無事、第二志望という、微妙だが妥協出来る大学に合格していた。
後は香波の第一志望の合格発表を待つばかりだった。
2月28日。付き合いはじめて、約10ヶ月。
その日は朝から香波と会っていた。
合格発表の時間になると、二人で落ち着いたカフェに入った。
カフェラテを手に席に着くと、香波は携帯で合否を確認した。
香波は嬉しそうに顔を赤らめて、少し下がった目尻にうっすらと涙をにじませた。