Brute ―あいのうた、きみのうた―
耳に触れたヘッドフォンからは、ミディアムテンポの心地好いメロディーが流れてきた。
一つひとつの音に安定感と躍動感が共存している。
全てが綺麗に引き立て合っている。
演奏しているそれぞれが上手いんだろうな、と聴き専門で大した楽器経験もない俺でも何となくわかる。
間もなく、高めだが太く安定感のある男性ボーカルの声が聞こえてきた。
この声だからだろうか。
歌詞が何の突っ掛かりもなく、滑らかに耳に入ってくる。
『今ここにいることには意味があるだろう?
そう信じていても良いだろう?
ここからどこへでも行けるだろう?
それならどこかへ進んでいくことにも意味はあるだろう?』
ありきたりな歌詞だが、隣で微笑みながら俺の顔を見ている彼女を見ると、何故か胸に染みた。
「良いね。」
一つひとつの音に安定感と躍動感が共存している。
全てが綺麗に引き立て合っている。
演奏しているそれぞれが上手いんだろうな、と聴き専門で大した楽器経験もない俺でも何となくわかる。
間もなく、高めだが太く安定感のある男性ボーカルの声が聞こえてきた。
この声だからだろうか。
歌詞が何の突っ掛かりもなく、滑らかに耳に入ってくる。
『今ここにいることには意味があるだろう?
そう信じていても良いだろう?
ここからどこへでも行けるだろう?
それならどこかへ進んでいくことにも意味はあるだろう?』
ありきたりな歌詞だが、隣で微笑みながら俺の顔を見ている彼女を見ると、何故か胸に染みた。
「良いね。」