笑い話にしたい恋
あれは、中学3年の冬
ちょうど受験シーズンというか、もうみんな受験するというか...
とりあえず、私自身も受験場へ向かっていた時だった
不運にもかなりの寒さで地面が凍結していて、受験なのにめちゃくちゃ滑りそうな路面
慎重に歩く私の肩に、向こうも受験なのであろう学生服を着た男の子がぶつかった
そのショックで足を滑らせてしまう私は少し派手に転んでしまった
「あ、わりっ!!」
でも、その男の子はそう言い残すと私のことなど気にせず、走り去って行ってしまった
「いった~...」
ゆっくりと立とうとすると履いていた黒いタイツが伝線して、素裸見え少し血が滲んでいた