笑い話にしたい恋




「ごめん...」


唇が離れた瞬間、私の耳に入った最初の言葉


周りは夕日がもう半分、川の向こうの山に隠れ、暗闇と明るさが混ざり合い、まるでこの恋の様に複雑に絡み合って色をなしていた


私の目からは、止まらない涙が流れ続ける


「那美」


その声に反応して、私を触ろうとしていた雄二の手を私は思いきり弾いた



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