笑い話にしたい恋




「ほんとに､来ちゃったね」


ニッコリ笑う卓斗君のすぐそばまで行くと､腕を掴まれ､勢い良く引き寄せられた


ビックリしすぎて声がでない私を見た卓斗君は


「かわい」


そう言って､私のおでこにキスをした


それだけで､顔が熱くなる


ゆっくり放れていく唇は､私の瞼へと移動する


次は頬､次は鼻...


触れるところ全部に熱い温もりを感じる


ゆっくり､目を開けると卓斗君と目があう


吸い込まれそうな瞳に､見とれてしまう


こうやって､卓斗君は女の人を落としてきたのかな



私たちは､どっちからとか関係なく唇を重ねていた




< 15 / 197 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop