笑い話にしたい恋
2番目 -卓斗side-
「2番でもいいから、彼女にして下さい」
目の前の女の子に、そう言われた
正直、こんなこと何十回も言われた
俺には、慣れてる言葉
なのに、なぜかこの子にそんなことを言わせてしまった自分が惨めで、胸の奥が潰されるように痛んだ
「...好きです」
那美ちゃんは、潤んだ瞳と真っ赤にした顔を俺に向け、そう言った
ズキっ..
俺は、こんな純粋な子に何てことをしてしまったんだろ
「わかった」
なのに、俺からは裏腹な言葉が漏れる