笑い話にしたい恋
「あれ?...卓斗??」
聞き覚えのある名前を口にする雄二の視線の先には、少し面影の残る卓斗くんの姿
隣には、女性が寄り添っていて、よく見ると
「...水樹..」
そう。卓斗くんと水樹が店の入り口のところに2人で立っている
私たちの視線に気が付いたのか、卓斗くんがこちらを見た
少し驚きを見せ、隣の水樹の肩を叩く
振り返った水樹は、大きく目を見開いて、こちらに駆け寄ってきた
それに続き、ゆっくりと卓斗くんもこちらへ向かってくる