笑い話にしたい恋
その視線を受けながら、雄二はゆっくり笑うと
「あの時言ってたじゃねぇか。この先、この恋が笑い話になればいいって」
その言葉に、ドクンと胸がなる
ザーッと流れた大きな風に髪をなびかされ、私は一瞬であの頃に記憶が戻る
辛くて、苦しくて、痛くて、怖くて。
安心できたかと思うと、それは一瞬のことで
また闇の渦に巻き込まれる
みんながみんな繋がらなくて、すれ違って、気持ちがグルグル回り続けた
でも、好きで、好きで、好きで、好きで...
最後には、壊れてしまった