笑い話にしたい恋
1番 -卓斗side-
「卓斗、ちゃんと那美を大切にして!」
「ノックしてから入れっつってんだろ」
水樹に、那美ちゃんと付き合い始めたと言って、5日たったある夜、いきなりそう言って俺の部屋に飛び込んできた水樹
「他の女たちなんかと、那美は違うんだからね」
「そんなのわかってる」
わかってるからこそ、どう接していいかがわからない
どうすれば、傷つけず付き合えるのか...
って、もうとっくに傷つけてるか。
それに、毎回思うのが、俺はどうして水樹の友達を選んでしまったのか
「だったらさ~」
あんまり、俺を責めるなよ
誰のせいで、他の奴をまともに好きになれないと思ってんだよ
俺は、こんなにお前が好きなのに