オレ様婚約者と甘いKiss【完】
だったら、パパの耳に伝わるのも、時間の問題。


ホッと胸を撫で下ろしたのもつかの間――…。


「なんだろ、これ」


胸が重く、口の中が苦くなり、鼻の奥がツンとした。


「なんだろ、これ。
…って、あぁ。
着物だからかなぁ?」


うんうんとうなずき、1人で納得して、あたしは小さな違和感にふたをした。


だって、あたしの好きなのは、翼くんなんだから――…


清水祐都なんか、関係ないよ。
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