オレ様婚約者と甘いKiss【完】
「バーカ、何してんだよ」


脇の下に手をさしこまれ、ひょいっと誰かに抱き上げられた。


「ほら、しっかり立て」


「…ゆ…祐都!?」


「はいはい。
王子が姫を助けに来ましたよ」


「…コイツ。
自分で王子とか、言っちゃってるよ。
前、あたしが言ったとき、思いっきりバカにしたクセに」


「んぁ?
うるさいチビだな。
んなこと言うと、この人ごみに放りこむぞ」
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