オレ様婚約者と甘いKiss【完】
“祐都が好き”


だから――…


あたしは、小さいため息をついて、スマホ画面にうつる番号にコールした。


トゥルートゥルー…


数回呼び出し音が鳴って、「…はい」翼くんの、少し緊張気味の声が聞こえた。


「あの…
こんばんは。
あたし…
小沢…
小沢瑠衣です」


翼くんにつられて、あたしも緊張で声がふるえた。
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