オレ様婚約者と甘いKiss【完】
「バーカ。
嘘つくな」


そう言うと祐都は、かばんとゴミ袋を地面に置いて、あたしの頭の雪を払ってくれた。


「あーあー。
髪の毛もべしょべしょじゃん」


祐都はセーターの袖を伸ばして、髪の毛や制服をごしごし拭いてくれる。


「寒かっただろ。
ウチに入って待ってればよかったのに」


「いや…
それは…」


「オレ、そう言って留守電いれただろ?」


< 380 / 420 >

この作品をシェア

pagetop