新選組は恋の香り―前編―

「うーん…そうだなぁ」

「頻繁に池田屋を利用してますし、普通ならあまり利用回数が少なく怪しまれない四国屋にすると思うので、私は桝屋の方を人数を増やした方が最善かと」



近藤さんが唸りながら悩んでいると
山南さんが助言していた。


…さすが総長…


「あぁ、俺もそう思う。一か八かってなるかもしれねぇが、な」


土方さんが珍しく人の意見に乗ってる!?


吃驚してまばたきを多くしてしまう。



「どうした?葵羽?」

「え?ううん。何でもないよ、平助くん」

< 120 / 265 >

この作品をシェア

pagetop