新選組は恋の香り―前編―

……あの鬼、私が何も役に立たないと思ってるな?!


まぁ、当たってるけどさ。


少しは役に立ちたいのに。




「おい!!!大丈夫かよ?!誰か居ねえのか?!」


視界が涙でぼやけてしまったとき
そんな永倉さんの声が池田屋から聞こえた。




辺りを見渡すとみんな戦っていて
それどころじゃなさそうだ。


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