新選組は恋の香り―前編―


「なんで…分からないんですかっ?!」


思わず沖田さんの服をつかみ言ってしまった。


「あ…すいません。」

パッと手を離し“さっきまで私と一緒にいた人です。”と伝えると
沖田さんはさらに困った顔をし

「一端、屯所に戻りましょうか…。」


そう言って歩きだした。





沖田さんについて行きながら
ずっと瑠衣について考えていた。


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