新選組は恋の香り―前編―


―――――…


「………」

足をぶらぶらさせながら月を眺める。


瑠衣きちんと帰れたのかな?
私も戻れば良かった?
それとも…

「あーおっ!!」

「きゃっ!!」


いきなり平助くんがチョップしてきた。


「なにすんの!?」

「へへっ、なんかお前元気ねぇみたいだからさ。」


スッと隣に座り月を眺めながら
平助くんは、はにかんだ。


だからってやって良いこと
と悪いことがあるってのに…
まあ、私のこと心配してくれてるって事だよね?


ならいっか。



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