新選組は恋の香り―前編―
沖田さんから視線をぎこちなくだけど
外し、伊東さんの方に向ける。
伊東さんは遅れて出てきた
近藤さんに文句を言っているようだ。
…なにあの人。
「葵羽、ちょっといいか?」
じーっと伊東さんを見ていると
土方さんに声をかけられた。
「なんですか?」
「話があるからよ、部屋に戻っててくれ。」
「はぁ、はい。」
珍しいなぁ、あんな真顔。
なんて思いながら私は此処をあとにした。
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