新選組は恋の香り―前編―
「ウギャッ!!!」


中に入るやいなや
原田さんにぶつかる。



正確には、
“背中”にだけどね。


「原田さん?」


ぶつけた鼻をさすりながら
原田さんの顔を覗き込む。




「今日は、いねぇーのか…」




そう呟いた気がした。




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