新選組は恋の香り―前編―
「何故話せないんです?」


この前左腕に大きな傷を覆い
武士として倹を握れなくなってしまった
山南さんが柔らかい口調で聞いてきた。



「俺たちは未来から来ました。
未来から来たからこの時代に起きることを少しは知っています。
だけど、言ってしまったら未来を変えてしまうかもしれない。」



そう淡々と瑠は答えていた。



私はそんな事考えてなんかいなかったのに…

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