milktea
「おい、翔!ビールでいいよな?」
「ああ。名前は?」
大和君に返事をすると煙草をくわえながら、私に聞いてくる
「あ…心…です」
運ばれて来た甘い甘いカシスオレンジを
口にしながら翔君が吐いた煙草の煙をじっと見ていた
「なにそれ。飲ましてや」
私の持っていたグラスに口をつけると一気に流し込んだ
「なんなん、めっちゃ甘い!ジュースやん」
グラスを机に置いて笑いながら私を見て二人で笑いあってたら、視線を感じた
「なに?どーしたの二人してニヤニヤしちゃって」
「何ってねえー大和?」
「まだ気づかねーの?心ちゃん」
私には明日香と大和君が言ってることの意味がさっぱりわからなくて。
キョロキョロみんなの顔を見ていたら翔君がサングラスと帽子をとった
「翔ね、テレビ出てるの。知らない?」