愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「それもそうだね……俺、難しく考えすぎなのかも。 会ってぶん殴るって手も、考えてみるよ」
立ち上がった颯が太陽をバックにあたしに笑いかける。
その笑顔は、いつもの颯の嘘くさい笑顔なんかじゃなくて。
子どもみたいに無邪気だった。
「さてと、」
一息ついた颯が、どこからかケータイを取り出す。
「げ、もうお昼だ」
「え? 何時?」
「12時ちょっと過ぎ。 そろそろバーベキュー始めないとね、お腹も空いたし。 流石に蓮たちも起きてるでしょ」
「うん……多分」
蓮はあたしと同じ時間に寝たから大丈夫だと思う。
けど……
「なにその多分って」
「いやだって、菜穂とか大河とか……みんな遅くまで起きてたんじゃないの?」
「あー……確かに。 でも大丈夫でしょ、多分。 二日酔いって可能性はあるけど」
「結構飲んでたもんね」
「多分今夜はもっと飲むよ。 明日は帰るしね」
昨日以上に飲むってこと?
一応確認しとくけどあんたたち未成年だからね、未成年。