愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「菜穂と大河起こしたら昨日の宴会場来いって、颯が言ってたよ」
「そうか。 ……大河と菜穂さんどこで寝てんだ?」
「隣の部屋だって。 蓮起こしてきてよ」
「ヤダね。 もし菜穂さん素っ裸だったらどうすんだよ。 真梨行ってこいよ」
素っ裸って……。
まあ、可能性はなきにしもあらずだけど。
あの二人付き合い始めたみたいだし、お互い初心なわけでもないからそうなっててもおかしくはないけれど。
「大河も素っ裸だったらどうするのよ」
「あいつはパンツぐらい履いてんだろ」
何を言っても自分が起こす気はないらしい。
小さく溜息をついて、部屋を出て隣の襖をそっと開けた。
「菜穂〜?」
返事はない。
大きく襖を開ければ、一組布団が敷かれていて、そこには大きなふくらみができていた。
そっとそれに近づけば、金と赤、そしてライトブラウンの髪が布団から覗いている。