愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
よく考えて欲しい。
確かにあたしたちは付き合っている。それは間違いない。
だけどあたしたちは体の関係を持ったことはない。
毎日一緒に寝ていたとしても、裸を見せたことなんて無い。
なのに、何で、今! 上半身裸なんていう急展開が起こってるんだ!
「ああ? 早く着替えねえと風邪引くだろうが」
「そ、それはそうだけど……」
伸びてくる蓮の手を避けながら訴える。
確かに、見せられないほどお粗末なわけでも、もったいぶるほどのものでも無い。
蓮に出会うまで、たくさんの人に見せてきたし、恥ずかしいとも思わなかった。
でも違う。蓮は違う……。
「じ、自分で脱げる! から……」
出て行って……、小さな声で、そう呟く。
「無理。俺も一緒にはいる」
「は、はぁ?! なんで!」
「俺も濡れちまったんだ、仕方ねえだろ」
確かに濡れたままのあたしを抱き上げて運んだせいで、蓮の服は私が触れたところだけ濡れ、色が濃くなっている。