愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「ごめんごめん」
「何笑ってんのー? まあ、濡れちゃったんだし仕方ないけどさあ~」
怒っているというよりは、拗ねている菜穂。かわいい。
「ごめんね?」
少し上目遣いで見つめると、菜穂の顔が真っ赤になった。
「な、な、な……」
「ふふっ」
「わ、わざとか!」
「? なんのこと?」
「惚けないでっ」
これだから真梨は……っ、ボソボソと呟いて、まだ火照りの収まらない顔でこちらを睨む。
「そう言うのは、蓮にしてあげなさい!」
「はぁ~い」
ふざけたように返事をしたけど、菜穂は気にしないだろう。
「もう! お風呂入ってくる!」
「え~」
「真梨は反省しなさい!」
「はぁ~い」
前言撤回。結構怒ってるみたいだ。