愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
*three*
変化
「タカ、誕生日おめでとー!」
「「「「おめでとう!」」」」
「「「「おめでとうございます!!」」」」
――パンパン
隼の声を筆頭に、0時ピッタリ、クラッカーの音が響く。
隼に引っ張られて前に出ていたタカが、みんなの視線を受けて、照れたように頭をかきながら笑った。
「ありがとう」
もうすでに入っているお酒の所為なのか、照れているからなのか、顔が赤い。
みんなが次々に誕生日プレゼントを渡していて、あたしも渡さなくては、と隠し持っていたプレゼントを手に立ち上がった。
「タカ!」
「真梨」
タカに近づいて声をかければ、はにかんだ笑顔が返ってくる。
「タカ、誕生日おめでとう。これ、プレゼント」
「ありがと」
タカの腕の中はあたしや他の人からのプレゼントでいっぱいで、思わず苦笑いしてしまう。
「すごい量だね、モテモテじゃん」
「モテモテって……真梨以外全部男からだぞ、これ」
「ふふふ、女からモテるより男からモテる方が難しいでしょ」