愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「……獅龍(ここ)にいるのは、だいたいが何か事情があるヤツだ。それは俺も」
獅龍に、ここに、不良として存在している彼らが、中1から蓮とここにいるタカが、そんなわけがなかったんだ。
そんなわけがなかった――。
「だから気にすんな」
な? そう言って、タカはあたしに笑いかける。
気にしないわけがなかった。だってあたし、最低だ。
タカのこと、何にも分かってなかった。
だけど、未だに混乱している中で、これ以上タカに気を遣わせるのが嫌で、とっさに頷いた。