愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
幹部部屋からすぐに総長室に入って、荷物の整理をする。
洗濯物はあとで洗濯するために除けて、他のものは片付ける。
同じ空間で蓮もベッドに座りながら鞄に手を突っ込んで、整理をしている。
「蓮」
「ん?」
「さっきの、格好付けすぎ」
「本当のこと言っただけだろ」
チラリとあたしに目を向けて、まるで知らん顔。
あたしは小さくため息をつきながら、気になることを口にした。
「タカ、実家に帰ったんだって?」
「ああ。旅館からそのままバイクでな」
そう、タカは一緒にここに帰ってきていない。
そのまま実家に行ってしまった。
お父さんとの電話を聞いてしまったあたしとしては、気になって仕方が無いのだ。
「タカ、大丈夫なのかな……」
「お前、なんか聞いたのか?」
蓮が訝しげにあたしを見る。