愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
創立記念パーティー……そんなのあるのか。
さすが大病院の院長の息子。
「そうそう、それで親父が蓮と真梨連れて来いって」
ふーん、蓮と真梨を、ね。
って、え?
「あたし?」
「そ。結構真梨のこと気にしてるみたいだから、顔出してやってよ」
「う、うん……」
確かに以前捻挫でタカの病院にはお世話になったけど、タカのお父さんとの接触ってあったっけ……?
「いいなー、真梨。パーティーとか俺も行きてー!」
むっと唇を突き出して、うらやましそうに隼がこっちを見てる。
あたしにとっては聞き慣れない『パーティー』の単語だけど、みんなの顔に驚きの色はない。
「颯なんかはしょっちゅうそういうの行ってるしさー、いいなー」
隼のその台詞を聞いて、そう言うことか、と思った。
この人たちにとってパーティーは、割と日常なんだ。
「そう言えばそのパーティー、俺も行くわ」
「え? 颯も?」
颯の言葉に隼が不思議がる。