愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「うん。タカの親父さんはうちのお得意様だからね。本当は親父が行きたかったんだけど、無理みたいで」
これまた流石、老舗旅館の息子って感じ。
どんどんあたしの常識が覆されていく。
「じゃあ、今回のパーティー参加者はタカと蓮と真梨と颯か。俺と隼は仲良く留守番だなー」
大河があまり興味なさそうに言う。
意外だな。パーティーとか好きそうなのに。
いや、逆に堅苦しいから嫌なのかも。
「あたし、パーティーとか行ったことないけど大丈夫かな、礼儀作法とか……」
「大丈夫、蓮も来たことあるようなパーティーだし、気にするようなものじゃないから」
「や、なんの気休めにもならないんだけど」
タカの言いたいことがわからない。
蓮が行ったことのあるパーティーだとして、何の慰めになるんだ。
「まあ、真梨ちゃんって見た目は品があるし、ちゃんと着飾ればそれっぽくなるんじゃない?」
「颯、それどういう意味?」