愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
ファッションビルに入っていくと、早速ドレスの売っているショップに向かう。
「どんなドレスがいいかなー。でも真梨は何でも似合うからなー」
「そんなことないよ。色とか結構選ぶタイプだし」
んー、と悩む菜穂にそう返す。
実際、ハッキリとした色が好きだけど、身に着けると強くなりすぎて似合わない。
「髪と目はどうするつもりなの? パーティー」
「今日と同じ黒で行こうとは思ってる……。目立ちたくないし」
あたしの本当の色は目立ちすぎる。
パーティーではできるだけ目立たず、無難に過ごしたい。
「(目立ちたくないって、それって割と難しいような……。)それなら色はそんなに気にしなくていいんじゃない? 好きに選べばいいのよ」
「うん……」
ショップに着くと、そこにはたくさんのドレス。
他にも華やかなパーティーバッグやパンプス、ショールなどもある。
パーティーグッズが一式ここで揃いそうだ。
まず、一つ一つドレスを手に取ってみる。
パンツのもの、ワンピースのもの、レースを使っているもの……種類は様々だ。