愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「色は薄い色より濃いハッキリした色のほうが好きなんですけど……、あまり目立ちたくなくて」
「うーん……お客様はとてもお綺麗ですから、立っているだけで目立ちそうですけど……ちょっと待ってくださいね、探してみます!」
お姉さんはそう言って、ドレスを探しに行く。
しばらくして、お姉さんは三着ほどドレスを持ってきた。
三着とも、フリルとかはついていないシンプルなデザインのドレスだ。
一つ目は紺色のドレス。
袖にレースがあしらわれていて、ウエストを絞れるタイプのもの。
丈の長さはひざ下くらいだ。
二つ目は緑色のワンピースのようなドレス。
胸元に花のレースがあしらわれ、シンプルながらかわいらしい。
丈の長さはちょうど膝くらいだ。
三つ目は黒色のドレス。
至ってシンプルなエンパイア型だけど、裾にゴールドの花が刺繍されている。
丈の長さはくるぶしが出るくらい。
「うわ、どれもかわいい! ね、真梨!」
「うん……」
どれもあたしの要望通りのハッキリした色だけど目立たない色で、その上、上品さやかわいらしさもある。