愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
それにしても、スーツ姿のみんなはいつもと雰囲気が違って、一段とかっこいい。
特に蓮はストライプの入った紺色のスーツを大人顔負けに着こなしていて、すごく似合っている。
髪もしっかりセットしていて、いつもと違う蓮にドキドキしながら車に揺られた。
しばらく走って、大きなホテルの前に着く。
この辺りで一番大きな駅のそばにある、一流ホテルだ。
大きな病院の院長の息子って……わかってたはずだけど、改めてタカの家の凄さに気づく。
場違いすぎて足がすくむけど、ホテルマンらしき人に車のドアを開けられれば、出ていくしかない。
先に出た蓮にエスコートされ、車から降りた。
ホテルマンの男が、ほう、と息をつく。
タカと颯、蓮とあたし……自分で言うのもなんだけど、みんな美形だからね……。
なんかもう、すでに目立ってる気がする。
そのまま蓮にエスコートされ、ホテルに入っていく。
受付を済ませれば、すぐに会場へと案内された。